タコ釣りをするのに、どんなベイトリールでも良いわけではありません。
専用タックルで快適な釣りを楽しむなら、やはりタコ釣りに特化した性能のリールを選ぶべきです
この記事ではベイトリールを選ぶのに必要な条件や、コストパフォーマンスに優れたベイトリールも紹介していきますので、是非参考にしてみて下さい。
タコ釣りに必要なベイトリールの条件
- 最大ドラグ力(5kg以上)
- ギア比はローギア(パワーギア)がオススメ
- 糸巻き量(PE5号以上を最低50m)
陸っぱりのタコ釣りにおいて、この3つがベイトリールを選ぶ基準となってきます。
もし、初めてのタコ専用リールなら安く良い物を探していると思うので、こちらの記事で紹介する3つのリールは非常にコスパに優れたものです。
実際、この条件でタコ釣りをした経験も含めて話しをしていきたいと思います。
最大ドラグ力(5kg以上)
ドラグ力は張り付かれた時、タコを引き剥がすのに必要な力です。
ドラグ力が低いとタコを引き剥がそうとした時にスプールが回ってしまい、引き剥がすことが困難になります。
タコ釣りを始めたての頃は、バス釣りで使っていた00メタマグ(最大ドラグ力4.5kg)を使用していました。
張り付かれない前提なら、問題なく使えますが200g程度の新子でさえ張り付かれてしまうとスプールが回ってしまい引き剥がすのに苦労してしまいます。
堤防から2kgや3kgのサイズが釣れることは滅多にありませんが、大物が掛かった時の為にも最大ドラグ力は出来る限り大きいものを選んでおくようにしましょう。
ギア比はローギア(パワーギア)
タコ釣りには巻き上げトルクの強いパワーギアを選ぶのがオススメです。
ハイギアに比べると底から海面までの回収は大変ですが、掛けたタコを手に負担をかけずに巻き上げることができます。
またタコエギを使って海底にいるタコを誘うには、底を這わすようにアクションをしてあげないとダメなので、巻取り量の多いハイギアよりもギア比の低いローギアの方が向いています。
糸巻き量(PE5号以上を50mくらい)
タコ釣りは壁際や底を狙う釣りなので、必然と根掛かりのリスクは高いです。
根掛かりした時に細いラインだと、簡単にラインブレイクしてしまいエギやジグがいくつあっても足らなくなってきます。
少しでも回収率を上げる為に太めのPEラインを巻くようにします
太いPEラインなら、根掛かりをしてもフックを曲げて回収出来ることがあります。
キャスト距離や感度を重視するよりも根掛かりを避ける方が環境にも財布にも優しいです。
キャストに関してですがタコ釣りに遠投は必要なく、ちょい投げ程度のキャストでも十分な釣果は得られるので糸巻き量も50mほどあれば十分です。
タコ釣りに高感度は必要ありませんが、感度を求めてラインを細くするくらいなら感度の高いロッドを選びましょう。
特にオススメするロッドが、アブガルシア タコスフィールドTKFC-762Hです。値段も1万円代とリーズナブルで感度も良くバットパワーも申し分ないです。
ベイトリールのハンドルは右巻き?左巻き?
スピニングリールのようにハンドルを好きな方に付け替えれるのなら考える必要もないのですが、ベイトリールはハンドルが固定なので初めてベイトリールを使う方は考えて選ばないとダメです。
一般的な選び方は、利き腕が右なら右巻きの方が良いとされています。
理由はタコを巻き上げる時は利き腕でハンドルを回す方が力を込められる。との理由です。
独断と偏見ですが、僕の考えは逆です
タコを巻き上げる時に利き腕のパワーはそこまで必要ありません。
巻き上げよりも重視することは、利き腕でロッドを操作することです。利き腕なら海底の情報を得られやすかったり、タコの僅かなアタリにしても感じとりやすくなります。
右巻きリールであっても、利き腕でロッドを操作することは出来ますがハンドルを回す時にわざわざ左手に持ち替える必要があるのが大きな手間と感じます。
タコはアタリがあったら即アワセする必要がないので、持ち替える時間をロスとは考えませんがアワセる度に持ち替えるのも賢いとは思えません。
ただバス釣りなどのルアーでは、利き腕と同じ側のハンドルを選ぶ場合はあります。
それはリーリング(巻き系)での釣りです。リーリング最中の僅かなアタリや微妙に巻きスピードを変えたりと繊細さが要求されてくるので、利き腕と同じ側のハンドルを選ぶ方がいいです。
タコ釣りにリーリングは必要ないので、右利きなら左ハンドル。左利きなら右ハンドルを選ぶことが快適な釣りに繋がります。
タコ釣りに適したベイトリール3選
REALMETHOD ギガソルト PG(左ハンドル)
初めてタコ用として購入したベイトリールが、このギガソルトPGになります。
ギア比 | 自重 | ドラグ力(最大) | 糸巻量 | 巻上長 |
5.1:1 | 244g | 7kg | PE2号-200m | 56cm |
実際に使ってみても非常にコストパフォーマンスに優れたリールです。ドラグの効きも良く、新子くらいのタコなら張り付かれても楽々と引き剥がすことが出来ます。
大手メーカーが同じスペックのリールを作れば、2万円近くの値段で販売されるのではないでしょうか
ただ残念なことは、現在では生産が終了しておりAmazon、楽天などのネットショッピングや中古釣具店でたまに見かけるほどになりました。
アブガルシア ブルーマックス船(左ハンドル)
最大ドラグ6kgとタコ釣りにもしっかり使えることができ、価格もリーズナブルで5000円台で購入出来たりします。
ギア比 | 自重 | ドラグ力(最大) | 糸巻量 | 糸巻長 |
6.4:1.1 | 228g | 6kg | PE2号-200m | 66cm |
アブガルシア ブルーマックス船(右ハンドル)
手に持った感じは少しプラスチッキーな感じですがベイトリールとして最低限の剛性はあります。
大きなタコを掛けるとボディが軋みますが、巻き上げることに影響はありません。
値段も手頃でギガソルトPGと違いどこでも購入することが出来るので、これからタコ釣りを始めてみようと思う方にはコストパフォーマンスに優れた良いリールです。
ダイワ フネXT 150P-OP(左ハンドル)
とにかく巻きが軽いです。
パワーギアの恩恵がハッキリと分かるリールですね
ギア比 | 自重 | ドラグ力(最大) | 糸巻量 | 糸巻長 |
4.8 | 220g | 9kg | 2号-220m | 51cm |
ダイワ フネXT 150P-OP(右ハンドル)
こちらは最大ドラグ力が9kgと十分なパワーがあり、キロオーバーのタコでも難なく巻き上げることが出来ます。
大きなハンドルノブは、巻く時に力を加えやすいですがキャストする時はハンドルノブが邪魔に感じる時もあります。
こちらのフネXTの価格は、1万円を少し超えますがコスパ、ドラグ、糸巻量、軽さと1万円代のリールにしては非常に優れています。
この価格でスーパーメタルフレームも搭載されており、予算に余裕があるならフネXTは間違いなく「買い」のリールです。
まとめ
オカッパリがメインでのタコ釣りにオススメのベイトリールを3選で紹介させてもらいました。
「タコ釣りを始めたくてロッドは買ったけど、どんなリールを選んだら良いのか?」そんな疑問を解決すべくコスパに優れたリールをオススメしています。
紹介したリールは5000円〜1万円代で購入できる物ですが、どのリールも価格以上の性能がありタコ釣りに限らず他の釣りにでも代用出来たりもします。
他の記事でも話していますが、あまりに安いリールを買ってしまうと場合によっては数回使っただけで壊れてしまったり、リールのトラブルが多く釣りにならなかったりと安物買いの銭失いになってしまう恐れもあります。
釣りの中でもタコをターゲットにした釣りは難易度も低く、釣っても非常に美味しく食べれるので長く続けていけるジャンルです。選ぶのなら信頼の出来る剛性の高いものにしましょう。
タコ釣りの魅力にドップリ浸かっているので、ハイシーズンはオクトパッシングがメインとなっています