エギングとは、堤防や漁港などの足場の良い場所や磯場などからイカを狙う釣りになります。
荷物も少なくカジュアルな釣りなので、手軽に始められるのは嬉しいですよね。
手軽に始められる反面、「最初の一杯」を釣るのが釣りの中でも僕は難しい部類だと思っています。
今回の記事では、初心者の方や、まだ始めてはみたもののアオリイカを釣ったことのない方が「最初の一杯」を釣る為の情報を載せていきます。
こんな方にオススメの記事です
- どうすればエギングでアオリイカが釣れるのか?
- エギングの時期やポイントの選び方。
- 状況に応じたエギの選び方。
- どうしても釣れない時の裏技。
僕が今までアオリイカを釣る為に調べた情報や、実際の経験を元にまとめていきます。
そのポイントで本当にアオリイカは釣れるのか?(そもそも居てるのか?)
普段行くポイントの釣果情報などを見ると、その場所でアオリイカが釣れているのか分かります。
そして大切なのが「墨跡」を探すことですね。
他のアングラーが、そのポイントでイカを釣ったと言う実績があるのが一目で分かります。
まぁ、それが何イカであるかと言うのは別にして。
一般的にアオリイカの好ポイントと言えば、「藻場」「岩礁帯」「消波ブロック(テトラ)」「潮通しの良い所」となります。
一目で藻場と分かるポイントもあるのですが、光の反射や波の状況によっては目視で確認するのが難しい時もあります。
そこで活躍するのが偏光グラスです。
SWANS(スワンズ)ウォーリアー7
海面のギラつきを抑え、藻場などのストラクチャーや餌となるベイトフィッシュを探しやすくするだけでなく、エギを追ってくるアオリイカも見つけやすくなるので持っておくと大変便利です。
SWANZの偏光グラスは日本製ですので、鼻へのフィット感やレンズの大きさなども日本人に合うように設計されているので、機能面においても大変優れています。
アオリイカが釣れる時期と時間帯
関西と関東でのアオリイカの釣れるシーズンは少し違ってきます。
アオリイカが釣れる主な時期は、春と秋になります。
春は大型のアオリイカ、秋は数釣りが楽しめる新子シーズンです。
しかし、地域によっては年中釣れる場所もあったり決まった月にしか釣れないなど、地域によってバラつきがあります。
関東のエギングシーズン
【秋】8月後半から11月頃までが秋イカのシーズン
【春】4月頃から6月の中頃までが春イカのシーズン
関西のエギングシーズン
【秋】8月後半から11月後半までが秋イカのシーズン
【春】5月初めから6月末までが春イカのシーズン
少し大雑把ですが、大体はこのような感じになります。
アオリイカが釣れやすい時間帯
断トツに朝マズメ、夕マズメが一番
釣り人なら知っていると思いますが、やっぱり魚と一緒でアオリイカも朝夕のマズメの時間帯が一番狙い目です。
夏なら日が昇りだす5時前から7時頃、冬なら6時から8時くらいまでが朝マズメの時間帯になります。
ナイトエギングも良く釣れる
マズメの時間帯が一番釣れやすい時間なのですが、次に釣れる時間帯は「夜のナイトエギング」です。
アオリイカは夜行性なので、日中よりも釣れやすい時間帯は夜になっています。
特に常夜灯まわりは、プランクトンが集まるのでそれをエサに寄ってくる小魚を狙いにアオリイカも寄ってきます。
常夜灯まわりと言っても、アオリイカは光の当たらない暗い場所に潜んでいるので、暗いポイントを狙うようにして下さい。
ベイトフィッシュが散るだけではなく、目の良いイカも光で警戒して去ってしまうことがあるからです。
ヘッドライトを使うなら赤色LED搭載されているライトがオススメです。赤色LEDの光はイカや魚には見えづらいので、間違って海水を照らしてもプレッシャーはそこまでかかりません。
【富士灯器】ゼクサス ZX-R30
大手メーカーのゼクサスから販売されているヘッドライトで、比較的リーズナブルなタイプになります。
赤色灯も広範囲で照射してくれるので視界をしっかり確保してくれます。充電式なのでコンパクトかつ軽量でオススメです。
アオリイカを釣る為のエギングでのアクション(シャクリ)の仕方
アクションをエギに加えることで、イカに興味を持たせる為のシャクリ方を説明します。
基本、アオリイカはシャクリの最中ではなくフォールの間に抱いてくることが殆どです。
シャクリでアオリイカを寄せて、フォールで抱かせるのがエギングでの釣りになります。
この「間」と言うのがエギングでは大切で、ずーっとシャクリ続けるアクションをしてもイカは抱いてこないです。
まずキャストした後は、完全にエギが底に沈むまでラインを見て待ちましょう。
よく、せっかちの人が底まで落ちるのを待てずに中途半端なタナからアクションを始める方が多いです。
底取りはラインを見ていて、海中に「スーッ」と引き込まれるラインが止まって「フワッ」となった時に底だと思って下さい。
エギングでの基本的なシャクリ方
一段シャクリ
底までエギが沈んだことを確認してから、8時から11時~12時くらいの位置まで一気にシャクるようにし、その間にリールを半周回して糸フケを取るようにします。
二段シャクリ
二段シャクリとは、一段目のシャクリを10時くらいまでシャクリ上げ、二段目のシャクリで12時くらいまで勢いよく振り上げるようにします。
シャクリ方よりも自然なフォールを意識するようにすればアオリイカの釣れる確率はグンッと上がります。
エギングでのフォールの仕方
エギングでのフォールは基本的に「フリーフォール」「テンションフォール」「カーブフォール」の3種類です。
フリーフォール
フリーフォールとは、ラインに全くテンションをかけないことで、アオリイカに最も違和感を与えないフォールになります。
やり方はシャクリ上げた後、ベールを戻さずにエギの重さだけでフォールさせるテクニックです。
アタリの取り方は、ラインを見て感じ取るのでラインに違和感(「スーッ」と海中に引き込まれるような感覚)があればアワセるようにして下さい。
テンションフォール
テンションフォールとは、ラインを張らず緩めずの状態を保ってフォールさせることで、後に紹介するカーブフォールよりもイカに警戒を与えずにフォールさせることが出来ます。
やり方はシャクリ上げた後、ベールを戻しエギのフォールに合わせてロッドを寝かせるテクニックとなります。フリーフォールやカーブフォールよりもテクニックに慣れが必要となります。
アタリの取り方は、フリーフォールよりも手元にアオリイカのアタリが伝わるので、ラインを見ながらと手元に伝わる違和感を感じればアワセるようにして下さい。
カーブフォール
カーブフォールとは、ラインを緩めずにテンションをかけたままの状態でフォールさせることです。
やり方はシャクリ上げた後、ベールを戻しラインを出さないでピンッと張った状態を保ちエギをフォールさせます。
アタリの取り方は他のフォールと違い明確で、ダイレクトに手元に伝わります。
ナイトエギングなどの、外灯もなく真っ暗中でのエギングは、カーブフォールでロッドに伝わるアタリを取るのが基本です。
「ちょっとした違和感があれば、何でもアワセる!」ようにして下さい。
アワセはあまり力強くしてしまうと「アワセ切れ」などを起こし、せっかく掛かったイカを逃してしまうので、ドラグの調整を緩めにし大きく優しくアワセるようにしましょう。
せっかく掛かったのに、アワセが強すぎてゲソの端っこがカンナに付いてるだけで逃したことがあります。
状況によって選ぶエギのカラーとサイズ
エギには様々なカラーがあり、実際にどのような状況の時にどんなカラーを選ぶか迷う時があります。
基本的には時間帯、天気、潮の色によってローテーションしていくようにします。
エギには下地のカラーと背中のカラーがあり、下地のカラーは光の強さ(光の量、光の色)に合わせるようにします。
なので、時間帯では光量によりアオリイカからの見え方が変わるので、表面のカラーより下地の色の方がカラーローテーションでは重要なんですね。
時間帯別によるエギのカラーローテーション
【朝】 オレンジ、金
【昼】 銀、ケイムラ
【夜】 紫→赤→グロー
【朝マズメ、夕マズメ】 ピンク
天候別によるエギカラーの選び方
「晴れ」「曇り」「雨」の状況に合わせたカラーセレクトを教えます。
【晴れ】 ナチュラル系のカラー(グリーン、ブルーなど)が目の良いアオリイカを刺激せず、自然にアプローチしてくれるのでオススメです。
【曇り】 ピンク、ケイムラ系のカラーが光量の少ない曇の日でオススメです。
曇りの日の方が紫外線は強いので、ケイムラ系のカラーはしっかりアピールしてくれます。
【雨】 金、グロー系のカラーがオススメです。グロー系は雨天の日でもしっかりとエギに蓄光してくれてくれるので、夜間だけでなくグロー系は雨の日でも強いです。
潮の濁り具合によるカラーセレクトは、上記の天候での選び方と同じようにチョイスして頂ければ問題ないです。
人によって、それぞれ釣りに行く時間帯、季節、天候は変わってきます。
例えば、「天気が良い日の朝マズメから昼過ぎまでしか釣りには行かない」と言う方もいれば「天候に左右されず、朝から夜まで行くよ!」と言う方もおられます。
ご自身のよく行く状況に合わせて、カラーはセレクトすると良いでしょう。
エギのサイズは何号を選べば良いのか?
一般的にエギのサイズは2.0号から4.0号くらいまでを使用することが多いです。状況によってサイズを変えていくのが釣果へと繋がるので、様々なサイズを揃えておくと対応しやすいですね。
季節によって選ぶ
秋の新子シーズンのイカは小型になるので、2.0号から3.0号のサイズをチョイスすると良いです。
春は大型の親イカが釣れるシーズンなので、大きめの3.5号以上の大きさが使われることが多いですね。
遠投したい時
他のアングラーが釣りをしていて、手前側がスレている状況の時は遠くに投げてプレッシャーのかかってないイカを狙ったりする時に重さのあるエギを選んで遠投します。
イカの食いが悪い時
「大型=大きなエギ、新子=小さなエギ」とは決まってないので、大型の食いが悪い時に小さなエギを使うと飛びついてきたりすることもあります。
どうしてもアオリイカを釣りたい!と言う方にオススメの【裏技】邪道エギング
初心者の方やお子さんには、エギングでのアクションやフォールが難しいと言う方も多くおられます。
そんな方の為に小難しいアクションやフォールを覚えなくても、アオリイカが釣れるエギングが「邪道エギング」と呼ばれるものです。
簡単に言えば、エギの背中に生エサをくくりつけて適当にシャクるだけで釣れてしまうと言う優れ物です。
一昔前までは、市販のエギにワイヤーをグルグルと生エサごと巻くと言う手間があったのですが、近年では専用の邪道エギが販売されています。
ヤマシタ(YAMASHITA) エギーノもぐもぐ サーチ
DUEL(デュエル) YO-ZURI(ヨーヅリ) エサ巻エギ スシQ (エサ巻エギ)
これらのエサ巻きエギを使えば、「エギングって難しそう」と思うようなことはありません。
使い方はとってもシンプルです。
①投げる→②底まで沈める→③ラインのたるみを巻き取ってから数秒待つ(5秒~10秒)→④ロッドを大きく振り上げる→②に戻る→手前まで戻ってきたら回収する→①
この動作を繰り返すだけで簡単に釣れます。(もぐもぐサーチの詳しい紹介動画も載せておきます。)
エサを装着しているので、アオリイカが抱くと普通のエギよりも離しづらくなるので、ロッドを大きく振り上げた時にアオリイカが引っ掛かるんですね。
ま と め
いかがでしたでしょうか?
エギングをせっかく始めてみたけど、どうやっても最初の一杯が釣れない。
始めたいけれども、何を選んでどのようにすれば良いのか分からない。と言う方に向けて解説させて頂きました。
是非、今回の記事を読んで美味しいアオリイカが釣れたら更にハマること間違いなしです。