ニュースでも釣りの最中に、海に転落して亡くなられている方を目にします。
特に怖いのが柵などの設置されていない堤防や港、他にはサーフなどのポイントは、フローティングベストなどの命を守る装備が必要不可欠となってきます。
今まで、安い物から少し値段の高いフローティングベストを購入してきましたが、今回紹介する「シマノ VF-068T」が機能性、価格、デザインの全てにおいて優れています。
見た目もシンプルで格好良く、基本性能もしっかりと充実しておりオススメできるフローティングベストです。
ただ、僕が所有しているのは「VF-278R」と言うモデルであり、VF-278Rと似たモデルは「VF-025U」として販売されています。基本性能は変わらず、大きな変化は背面ポケットが新しく付いたことです。
しかし、初めてのフローティングベストを購入する方に特にオススメしたいのが今回紹介する「VF-068T」となります。
上位モデルではなくVF-068Tを勧めるポイント
- 初期費用(価格)を抑えたい。
- 堤防、港などの比較的安全な足場の良いポイントでの使用。(テトラを除く)
- 必要最低限の収納力。
- 本体の軽さ。
そんなお気に入りの「シマノ XEFO VF-278R」改め「シマノ VF-068T」の基本性能、良い所、残念な所を余すことなく紹介していきますので、フローティングベストの購入を検討されている方は、是非読んでみて下さい。
VF-068Tの安全性(浮力)
当たり前ですが、安全性は釣りをする上で最も大切なことです。
こちらのVF-068Tは、レジャー用ライフジャケットの「L3ランク」となっています。
L3ランクとは、大人用の浮力で「5.85Kg以上」あり、渡船の着用義務には対応していませんが、堤防や湾内、サーフでの釣りにオススメ出来ます。
股ベルトが標準で付いていますが「邪魔」「格好悪い」との理由で外して使用することはヤメましょう。
落水した時に股ベルトを装備していないと、フローティングベストがすっぽ抜けてしまい、命を危険にさらしてしまうことになります。
乗船する、沖堤防や磯場での釣りをする方にはこちらのVF-068Tを選んではいけません。乗船の場合は小型船舶検査登録機関JCIが認証する桜マークのついているライフジャケットが必要になります。
もし磯場のようなハードなコンディションで釣りをよくされる方ならL2ランクの「VF-025U」が浮力に優れているので、こちらを選ぶ方が安全面の上で
VF-068Tの基本性能
VF-068Tの重量は約1kgと軽量
手持ちのフローティングベストを何点か計ってみましたが、平均1.5kgとなっているので約500グラムほど軽量になっています。
いくらベストタイプと言っても、荷物を入れたりすると肩に負担がかかり、肩こりや疲れの原因ともなります。
エギング、シーバス、アジング、バスなどをするようなランガンフィッシングでは、重量の差で大きく疲れやすさが変わってきます。
軽さだけでなく、リールを巻く、ルアーを投げる、エギをシャクるなどの基本動作をする時も「フローティングベストを着ているから動きにくい」なんてストレスもありません。
VF-068Tの収納力
大容量のフロントポケット「20✕15✕4」が左右にあり、ルアーケースなども楽々に収納できるサイズとなっています。
ただ、こちらのモデルには背面収納やターポリンポーチが付属してないので「めちゃくちゃ収納力があるよ!」ってことはないです。
エギング、アジング、シーバスとターゲットを絞った釣りならフロントポケットのみでも十分対応出来ます。
僕は主に港、堤防などのエギングでの使用が多いです。
別売のオプションでターポリンポーチを装着すれば、スマホや小物を収納することが出来るのでオススメです。
D環が各所に付いているのでカスタマイズが出来る
フローティングベストの大半にはD環が付いており、VF-068Tにもフロントポケットや背面などの各所にD環が付いています。
左右のフロントポケットに各3つ、背面には大型のD環が1つの計7つです。
こちらのD環にお気に入りのアイテムを付けることによって、自分好みにカスタマイズすることが出来るようになっています。
僕が普段、フローティングベストに取り付けている便利なアイテムも別記事で紹介しているので、宜しければ参考にしてみて下さい。
VF-068Tにはロッドレストが標準で搭載
ロッドレストが搭載されているのは本当に有り難いです。ちょっとエギやルアーの交換をする時や、リーダーを結び直す時にロッドを地面に置いたり立てかけたりせずに済むので重宝します。
わざわざ別に購入する必要がないですから、財布にも優しいです。
ただ、ロッドレストにロッドを立てかけたまま歩くのは、ロッドの破損や移動する時に問題がありそうなので、移動の際はロッドを手に持って歩くようにしましょう。
プライヤーホルダーも標準装備
プライヤーホルダーが標準でついてるフローティングベストは珍しくありませんが、最初から付いているのは有り難いことです。
プライヤーホルダーもしっかりと作られているので、安心してプライヤーをホールドすることが出来ます。
稀にペラペラな耐久性のないプライヤーホルダーが付いているフローティングベストもありますが、さすがSHIMANOだけあって、細部まで安心して使えるように作り込まれています。
VF-068Tの着心地
所有してるのはVF-278Rですが、店頭での試着をしてみても着心地は同じです。
ちなみに写真のモデルは私になります。
やっぱり、ライトゲームベストと名乗るだけあり本体の重量1kgと言うのは軽く感じ、体にもしっかりとフィットするので釣りに集中することが出来ます。
耐久性も良さそうで、すぐに破れたり傷むことはまずありません。実際に購入してから3シーズンほど着ていますが全く問題ないです。
安価なフローティングベストだと、1シーズン着ただけで縫い目のほつれ、プライヤーホルダーの劣化、表面のダメージが出てきたりします。
秋からの寒くなる季節には着ていると暖かいですが、真夏となるとベストタイプはやはり暑く感じます。
VF-068Tの価格
これだけの機能がついて、ネットでの価格は1万円と少し。
初めてフローティングベストを購入する方にオススメ出来る価格帯ではないでしょうか?
ターポリンポーチや背面ポケットなどは無いですが、安全面や機能性を考えれば非常にコストパフォーマンスに優れた製品です。
VF-068Tのデメリット
デメリットと言えるほどではないですが、収納がフロントポケットしかないのでフローティングベストだけでは持ち運べる道具が制限されてきます。
収納力の方で説明はしましたが、決めた1つの釣りをするのなら全く問題はないです。
ただ、エギングで反応がなければ、ちょい投げ釣りや軽めのジグを付けたジギングなどをするとなってくると、別にレッグバッグなどを装備して容量を増やしてあげるといいです。
【まとめ】シマノ VF-068Tは初めてのフローティングベストに選んで損は無し
安全な釣行の為に、初めてフローティングベストを購入する方にオススメ出来ます。
フロントポケットのみなので、容量不足のデメリットはありますが本体が軽く、着心地も良く、釣りの最中も邪魔にならないと言う快適さも備えたフローティングベストが1万円ちょっとで購入出来るのは魅力的です。
堤防、サーフ、港での釣行がメインの方には必要十分な機能が備わっており、より安全で快適な釣りを楽しむ為に必須のアイテムとなっています。